【カタチ】憧れの輪郭線は、近づくほどに薄くなっていく。

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カタチ

カタチあるもの、ないもの、あるようなもの。

遠くから眺めている時は、輪郭がくっきり見えていた。
道しるべのような顔をして、いつだって目立っていた。

憧れていた。
目指していた。

でも、いつの間にか、消えてしまった。
そう、完全に、見失ってしまった。

そして、途方に暮れる。
そして、ふと。

雲の中では、雲は見えない。
雲の傍では、雲は掴めない。

たどり着いた証。

 

今までの人生で、追いかけていたことが、突然、あるいはいつの間にか、見えなくなってしまった、経験、あったりしませんか?

私は結構あったりします。見えなくなってしまった、というより、見なくなっていた、という方が正しいかもしれません。

あそこに行きたい!ああなりたい!という思いや情熱は、準備段階やスタート近くでは、そのイメージの輪郭がくっきり見えていたりしますね。

デザイナーになる。
動物のトリマーになる。
看護師になる。
事業を起こす。
家族を持つ。
お母さんになる。
お父さんになる。
自由なスタイルで仕事をする。
年収○○○円稼げる自分になる。思いが強ければ、強いほど、その憧れをカタチ作る線は、とても濃いかもしれませんね。

で、いざ、そこに向かって歩いていくと、当初、心に描いていた、憧れ線が、薄くなったり、視野になくなってしまっている場合があります。

憧れの思いをカタチにするために、行動し続けていると、よほど横道にそれない限り、現実に近づいていきますね。

そうなると、憧れを枠どっていた線は、徐々に薄くなっていくのは、当然のこと。

かつて心に強く描いた憧れの輪郭は、現実になれば、見なくなるので、視界から消えてしまうわけです。

飛行機に乗って、雲の中をすすむ時、いつも思います。

下から眺めると、天国のベッドみたいに、ふかふかに見えるけれど、中に入ってしまえば、周囲どころか前すら良く見えません。

その光景を遠くから眺めていると、心地よさそうに見えたりしますね。

カタチあるようなものが、見えなくなった時。

それはどんな時でしたか?

諦めちゃって、違う道に変更した、なんてこともあったりするかもしれませんね。

Monoloque(モノローグ)について
本当の本当を探る、ささやかな時間。思いと現実のズレを整える術として。