Monologue（モノローグ）

あの夏 あれから、何度目かの夏。 陽差しだけは、尚眩しい。 あの時、そこは、 行ってみたい場所、 触れてみたい空気、 感じてみたい気分、 だった。 でも今、そこは、 行ってみたかった場所、 触れてみたかった空...

自分の触覚にひっかかった、「すてき」は、心穏やかに生きるための、何よりの保険になると思っています。まさに、日々の気分をホッとさせてくれる薬。だから、自分だけの「すてき」をたくさん集めておきたいと思います。

一見無地とも思える生地でも、実は、精巧な柄が折られていたりするのと同じように、人の表情も一見ではわからない奥深さがあります。その奥深さを察知できる感度を磨きたいと思うのです。

「ゆれる」というタイトルの映画があります。 2006年に公開された、西川美和監督作品ですが、私は上映中に３度観に行きました。 心象は、全てでなくとも、必ずどこか現実とつながっています。よって、ゆれるわけです。

この世の中には、他の道が数えきれないほどあるってこと、みんな知ってるはずなのに。人生において、同じ場所で、同じ列で、何かを待っていたり、いなかったり。

遠くから眺めている時は、輪郭がくっきり見えていた。道しるべのような顔をして、いつだって目立っていた。

守り、守られた約束だけが、ここにあります。

目を閉じたなら、 まぶたはその熱さを知っているし、その明るさも知っている。

モノローグ（monologue）。モノはひとり。ローグは言葉、台詞（セリフ）。 演劇では、登場人物の心の中のひとりごとだったり、映画や漫画でもひとり語りだったり。 例えば、大ヒットしている「君の名は」は、アニメ作品として...