少し先のお楽しみがある。それは、ささやかでも、心のよりどころとなり得ることがあります。それを持っていれば、日常のあれこれをやり過ごせたり。そう、小さなキボウのような。
「梅酒」は、私にとって、そんな存在かもしれません。
別段、こだわりがあるわけでもなく、部屋の隅っこに自分で漬けた梅酒の瓶がある、ということが大切で、だから漬ける、という感じです。
こだわりがないといっても、美味しく育ったそれを飲むのは、なかなか味わい深いものでもあるので、焼酎が琥珀に変わっていく様子を毎日チラ見するたびに、やっぱり愛おしくなってきます。
そして、たとえばちょっと重たい気分の日も、その梅酒瓶が目に入れば、「何がどうしたってこいつを飲む日が来るしな」と思えば、何となく心が軽くなったり。
というわけで、今年も梅酒を仕込みました。
梅酒のスバラシイところは、手作りといっても、材料を瓶に入れて保存するだけで、売れるほど美味しく仕上がるところ。簡単で失敗が少ないから、気負わず取り組めるところも魅力です。
今回は、今年の梅酒を仕込み→ 旬のさくらんぼを味わい→昨年の梅酒を楽しみ→江國香織さんの小説 「泳ぐのに、安全でも適切でもありません」 にうなづいた、一日をvlogにまとめました。
梅酒の作り方とレシピ→こちらから